| 12月2日 サンクト・ペテルブルグ フィルハーモニーホール |
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満席の聴衆。
大人から子供まで。
この国の人々は本当に音楽が好きなのだとつくづく思う。
オーケストラはこれぞロシアという響きがする。
だからドビュッシーの「牧神の午後」なんかも“グランドロマン”といった趣き。
ラヴェルのピアノ協奏曲は3楽章なんて、
ちょっとストラヴィンスキーの「春の祭典」かと思う程のノリ。
でもとても充実した舞台だった。
ピアノはスタインウェイの50万番台のとても良いもの。
音も深々としていて、私の好きなタイプのピアノだった。
指揮者は飯森さんがキャンセルして Yuri Tkachenko氏。若くて良い指揮者。
アンコールにショパンの夜想曲「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」を弾く。
明日はロンドンだ!
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| 12月3日 サンクトペテルブルグからロンドンへ |
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海外の公演に出ると、本当は美術館にでも行きたいのだが、
練習がお昼間になるので、なかなか行くことができない。
今日こそはエルミタージュへでも、と思ったが、なんと月曜で休館。残念だった。
ロンドンに着いて、そのまま指揮者とECO(イギリス室内管弦楽団)の委員のM氏と
打ち合わせを兼ねた食事。
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| 12月4日 バービカンにてイギリス室内管(ECO)とコンサート |
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今回のサンクトペテルブルグのコンサートから日程が詰まっているため
オーケストラとのリハーサルは今回のG.P.(ゲネプロ)のみ。
ECOとモーツァルトを弾くのは大好きだ。
使用したピアノはハンマーの手入れをしたばかりらしくかなりマットだった。
ロンドンではどこに行っても、ホールの中でもちゃんと言葉が通じるからうれしい。
オーケストラとの相性というのがもしあるとすれば、
ECOは私にとってはとてもピタッとくるオーケストラ。
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| 12月5日 ロンドンにて |
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午前中に取材が一本。昼からはECOが準備してくれた練習場で練習。
夜は、こちらでお世話になった日本人の方々とお食事。日本を発ってから初めての和食。
ロシアから重い食事が多かったせいか、身体は確実に重くなっている!
しかし、心は軽い!!海外に出るといつもとても気分がフレッシュになる。
のびのび、楽に過ごしている自分にびっくりする。明日はベルリン。
もう1日ロンドンでコンサートや美術館に行きたかったというのも正直なところ。
そう言えば、今日練習したところにFAZIOL1というピアノが2台あった。
以前1度だけ弾いたことがあるが、イタリアの素晴らしいピアノだ。
パワーもあり、軽さもあり、とても素晴らしい。
イギリスにあるピアノも、どれも軽くペラペラしたピアノでないのが嬉しい。
軽くて、浅くて硬質なピアノがニホンでは圧倒的に多いのはなぜだろう??
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| 12月6日 ロンドンからベルリンへ |
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今日は移動のみ。夜はホテルでTVを見る。
ドイツでも日本の漫画をやっている。”おじゃ魔女どれみ”がみなドイツ語をしゃべっていた。
私の好きな映画、”ライフ イズ ビューティフル”をやっていた。
こちらでは、ユダヤ人収容所に関する番組はいつもたくさんやっている。
今日も、映画のすぐ後に、収容所から逃げた2人の男女のドキュメンタリーもやっていた。
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| 12月7日 ベルリンにて |
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今日は、有意義な日!午前中はペルガモン博物館へ。
それから、クリスマスのマーケットを覗き、ソーセージとパンをかじる。
午後はコンツェルトハウスで練習し、夜は国立オペラで、”フィガロの結婚”を見る。
”フィガロ”は演出が面白かった。くまのぬいぐるみを持った伯爵夫人は初めて見た。
そういえば、キーロフオペラも、ここも字幕がついている。
そこここから、笑いがたくさん起きるのは、字幕のお陰か、演出の妙かしら。
大時代がかっていないモーツアルトのオペラも、
もしかしたらより本質が浮き上がってよいのだなあと、思った。
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| 12月8日 オーケストラとのリハ |
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ベルリン放送響とは、昨年日本のツアーでご一緒しているので、なつかしい。
ブルゴスさんは、丁寧にラヴェルを作っていかれる。
オケ自体は、この曲についてはやはりあまり慣れていないらしい。明日の本番が楽しみだ。
夜は、ベルリンフィルとチョン・ミュン・フンとのコンサート!
これは、物凄かった。なんと表現してよいか、スーパーオーケストラの
本領が150パーセント発揮されたという感じ。
とにかく、この場に居合わせることが出来たことを、神様に感謝したいコンサート。
マーラーの1番が終るや否や、会場の聴衆は殆ど絶叫していました。
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| 12月9日 ベルリンにてコンサート |
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フィルハーモニーは舞台に立つと、それほど大きく感じられない。
そして、ピアノの状態も素晴らしい。ピアニッシモからフォルテッシモまで豊かである。
そして、ここでも、響きが深い。
ロンドンの440Hzと、こちらの444Hzの調律では、音の感じが随分と違うに違いないと
思っていたのだが、そうでもなく、要は、表現の幅が豊かなら、
ピッチの高低は音質感にそれほどひびかないということなのだろう。
ここも、満席。どこも、コンサート、特に定期は盛況なのだなあと感心する。
演奏を楽しむという言葉があるが、楽しむということは、ルンルン弾くということではなくて、
自分の音の可能性を充分に感じながら、味わいながら、楽しみながら弾くということだと
思っている。そういう意味で、本当に、楽しめた、素晴らしい舞台だった。
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| 12月10日・11日 ベルリンから日本へ |
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ヨーロッパに行くときは、いつも時間を得した気分になるが、
帰国時は、2日もかかってしまって、なんだか損する気分。
日本についたら、思いのほか寒くてびっくりした。
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| 12月12日 祐子さんとのリハ |
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朝10時からのリハーサル。
夜、時差のせいで殆どねむれなかった身としては、頭がくらくらする。
こういうとき相手が妹だと、”ごめんね”で、まだ許してもらえるから、少し気楽。
その分、”本番ではちゃんと弾いてよ”と、厳しいお言葉。これも、妹ならでは。
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| 12月13日 中野ゼロホールにてデュオコンサート |
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時差のキビシイ身をふるいたたせ、テンションをあげてのコンサート。
でも、舞台に立つと、時間のことや、前後の状況なんて関係なくなるから、舞台はやっぱり素敵だ。
殆ど一杯のお客様。サイン会の時に、去年の公演を聴いてまた来てくださったという方も
随分いらして、本当に有難く思う。
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このコンサートは、とても楽しい。技ありです。
なんといっても、今日の活躍は、私のマネージャーの北村氏。
ムチの役をしたり、犬になって吼えたり、大忙し、、、と、これだけ書いても
何がなんだかわかりませんよねえ。
しかし、仲道郁代のマネージャーって、本当にいろいろやらされて大変であります。
でも、それくらい、面白いコンサートなのです。
まだ、見て聴いてない方!24日に相模大野でまたあります。
それから、1月には長野、九州、2月には、大阪シンフォニーホールであります。
是非いらしてくださいね。
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| 12月14日 都内、諸井先生との打ち合わせ |
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15日のレクチュアーコンサートのための打ち合わせ。
みっちり3時間。ベートーヴェンについて伺う。
これは、私が先生の個人講義を受けているようなもの。
こんなに贅沢なことって、他にありません!
明日のコンサートは実に内容の濃いものになるだろう。
聞けば、完売とか。でも、パイプいすを出すそうですから、まだ入れるらしいです。
しかし、小学生のピアノを習っている子から、ベートーヴェン大好き詳しい人間まで、
いろんな方がいらしてくださるこのレクチュアーコンサート。
脳みそがあふれ出そうなほどの、ベートーヴェン刺激を頂いた私としては、
この内容を噛み砕いて我がものとし、みなさんが満足できるようなコンサートにしなくてはと、
身の引き締まる思いだ。
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| 12月15日 彩の国さいたま芸術劇場にて |
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諸井先生とのベートーヴェンコンサート。3時間にわたって!
とても充実した先生のお話。来年から、全12回にわたり、ほぼ番号順にソナタ32曲を、もう一度弾く。
今度は、全部演奏し、なおかつ先生とのトークを通してベートーヴェンをもっと知ろうという企画。
私にとって、とても贅沢な貴重な企画となる。
是非、みなさん、いらしてくださいね。
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| 12月22日 ファンクラブ懇親会 |
一年に一回のファンクラブの方との懇親会。
質問コーナーや、演奏や、いろいろありの1時間30分。
直接こうやって会員の方々とお目にかかると、
本当にたくさんの方がこうやって応援して下さっているのだと、心強くなる。
また、来年も、頑張ろう!
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| 12月24日 相模原デュオコンサート |
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今年もクリスマスイヴコンサート。しかし、今年は特別バージョン!
なんと、サンタクロースまで登場したのです。
私には、見えなかったけど、彼は舞台の上で、踊っていたとか。
いえ、踊るだけではなく、ムチを打ち、その後は犬になって吠え、、、。
というと、一体どんなコンサートかと思われることでしょう。
とても、楽しいコンサートなのですよ。
今度はヴァレンタインコンサートが年明けにありますから、そちらもいらしてくださいね。
ちなみに、サンタ役は、私の担当マネ、北村さんでした。
仲道郁代の担当はついに、歌って踊れないと務まらなくなってきました。
写真提供は、相模原市民会館でした。
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| 12月27日 斎藤京子さんとのリハ、諸井先生との打ち合わせ |
午前中に、大晦日にご一緒する斎藤さんとのリハ。
初めてお目にかかったが、とても素敵な方。
年末年始をご一緒するのが楽しみだ。
そして、午後は、諸井先生との、次回以降のベートーヴェンコンサートの打ち合わせ。
打ち合わせは、私が先生からいろいろ教えていただいている貴重な、贅沢な時間だ。
こんな、幸せなことは、なかなかないと思う。
こうやって、4年間、みっちりベートーヴェン研究をしたら、また、新たな道が開けそうな気がする。
そして、その打ち合わせに毎回同席している埼玉芸術劇場の与田嬢と、ジャパンアーツの北村氏も、
そのうちベートーヴェン博士になるだろう。
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| 12月28日 名古屋にてリハ |
1月3日のコンサートのためのリハ。
指揮は松尾葉子さん、オケは、名フィル。曲は、ラヴェル。
この曲を、最近よく弾いてきたが、私のテンポはどちらかというと、速めだと思っていたが、
オケに抜かされるのは初めてだった!この曲に関しては、ソロが早すぎると、オケが
崩壊する危険があるのだが、”遅くなると、オケがとまっちゃう”と、いわれたのも初めて!
(二楽章のことでは、ありません)
テンポというのは、不思議なもので、本当のメトロノーム的なテンポ設定と、
人が速い、遅いと感じるテンポはまた別物と、思う。
ようするに、時間的に早い遅いはさしたる問題ではない。
それよりも、そのテンポで、何を表現したいのか、し得るのか、が大きな問題と思う。
それを、教わった貴重な体験。
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| 12月29日 帯広へ |
大晦日のコンサートのため、帯広へ。
そして、大好きな六花亭入り。
ここには、ここだけでしか食べれない”サクサクパイ”があるのだ。
できてから、3時間以内にたべなくてはならない。
したがって、この本店にしかないのだ。
そして、この店には、ただでいただけるコーヒーが常時ある。
100円のサクサクパイと、このコーヒー(これがまた、そのへんのコーヒー屋より、はるかにおいしい)を頂く幸せは、言葉では言いあらわせない。
ところが、着いた時には、はや売り切れ!明日にはゼッタイたべるぞ!
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| 12月30日 斎藤京子さんとのリハ |
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今日は、ついにサクサクパイを食べました。
ここでしか、味わえないと思うと、そのおいしさも増すというもの。
この店が、うちの近所にあったら、毎日散歩して、
寄って、コーヒーとお菓子タイムをするだろう。
帯広は遠すぎる!
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リハはお菓子と同じ位、ばっちり。
斎藤さんは、暖かい、豊かな音楽をなさるから、ご一緒していて、幸せだ。
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| 12月31日 六花亭ジルベスターコンサート |
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夜10時30分から始まるコンサートに備え、ゆっくりめにホール入りしたら、
なんとすでにサクサクパイは売り切れ!
(説明しますと、ホールは、本店の4階にあるのです)
明日は、お店はお休みだし、せっかく帯広に来て、1回しか、食べれなかったかと、ショック大きい。
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10時30分から、00時過ぎまで。あしかけ2年コンサート。
基本的に年末はコンサートしない方針の私なのだが、今年はお菓子につられてやってきた。
こういう、お客様と一緒の年越しも素敵だなと、思った。
サクサクパイがなかったので、これまた大好きな”マルセイバターサンド”の
原料のマルセイバターの写真を撮りました。
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